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ライン川の水源から河口まで~絵のように美しい旅

ヨハン・ルートヴィヒ・ブロイラーの独特な風景画
2015年 4月 18日 - 2015年 10月 11日

ヨハン・ルートヴィヒ(ルイ)・ブロイラー(1792-1850)がグワッシュ画法で描いた「ライン川の旅」のほぼ全シリーズが展示されます。77点のグワッシュ画は1820年頃に制作されたものです。1,233キロに及ぶライン川に沿ってブロイラーと生徒達によって描かれた作品は合計80点にのぼります。ライン川はグラウビュンデン州のトーマ湖を水源に、クール、ファドゥーツ、コンスタンツ、シャフハウゼン、バーゼル、ストラスブール、シュパイアー、マインツ、コブレンツ、ボン、ケルン、デュッセルドルフ、ユトレヒト、ライデンを通ってロッテルダム付近で北海に注ぎます。ヨハン・ルートヴィヒ・ブロイラーは川沿いの町や風景、乗り物などを細部にまで気を配り、絵画ならではの繊細さを施しながら記録しました。単にお土産として描かれるベデューテ(都市景観図)を超える新たな風景画のジャンルを見事に築いたのです。今回のグワッシュ画はアドルフ・ピーター・グープ氏のコレクションをリヒテンシュタイン公国美術館より提供されたものです。グープ氏は生涯を通してヨハン・ルートヴィヒ・ブロイラーの質の高いグワッシュ画収集に専念していました。